- - - - - - - - - - 【 ダ ソ ク ペ ー ジ 】- - - - - 2002.12.26更新



皆さんはいくつまでサンタクロースを信じておられました?
お家の信仰上、全く関係無い方もいらっしゃるにせよ、キリスト教徒でもないお家でも、クリスマスイベントがとりおこなわれたかと思います。

私自身の幼少期は「お正月」が大イベントで「サンタクロースからのクリスマスプレゼント」の記憶が皆無なため、いくつまで信じていたか?なんてことすら、記憶にありません。

しかしながら私の愛娘・京花のためには毎年苦労してでも
「サンタクロースからのクリスマスプレゼント」をこっそり用意し、多くの親と同じようにイベントを楽しんで来てました。

・・・・が、実は去年から様子がおかしい。

「いいこにしてれば サンタさんが くるよね?」と熱心に片づけをしたり、夜空にお祈りをしていた娘が、昨年、プレゼントをもらったあと、表情が違ってきた。大人から「サンタから何もらった?」と尋ねられるたび、口をモゴモゴさせて愛想笑いを浮かべながら「えーと、おもちゃと つみきと・・・」と答えている。さも、大人をがっかりさせないために、演技をしているようである・・・・。深読みしすぎだろうか?

「もしかしたら、大人(親や祖父母)を傷つけないために演技してるの?」という私の疑問は、本人に尋ねる機会を失ったまま、今年のクリスマスがやってきた。

寝坊気味の私が、滑り込みセーフで枕元に置いた自称「サンタからのクリスマスプレゼント」。目が覚めた京花は「わー!! 5さいのときからずっとずっと ほしかったおもちゃやー!」と素直に喜んでいるようだ。しかし・・・やっぱり「サンタ」の名前を口にするのに抵抗があるようだ。私の母も「京花、ひょっとしたら分かってるんじゃない?」と言う。

そうだ。きっとそうだろう。

彼女は「サンタが空からやってこない」ことを分かっている。
去年テレビで「サンタをいくつまで信じてた?」と話すタレントを、いぶかしげに見ていた彼女。祖父が間違えて「どうや?ママからのプレゼント気に入った?」と言われた彼女。それでも周囲をガッカリさせないために賢明に調子を合わせる彼女。
「うそついたら じごくにおちるんでしょ? でも ついても いいうそがあるって ママいってたよね?」

私に尋ねる彼女・・・。

ああ、愛しき我が娘。

昨年、この話をとある人に話すと「へー、もう信じてないなんて寂しいね」と言われちゃったけど、子供だってバカではない
野生の感で大人に調子を合わせてくれていることの素晴らしさ、気遣いしてくれる優しさにホロリとくる。

昨年からずっとほしがっていたダンスのオモチャで、軽快にステップを踏む娘。
汗だくになっている京花に今年は勇気を出して聞いてみた。
「サンタさんって本当にいると思ってる?」
「・・・いるよ。だって ずっとほしかったおもちゃをくれたもん」
と天使の笑顔で答えてくれた。これでいい。

信じているフリをしているうちに、再び本当に信じだすかもしれない。 そして再び、サンタさんはいないという疑惑で、大人への対応に困るかも知れない。
でもこの子はクリスマスの楽しみ方を知っている。だから本当のことが分かっても、決して寂しいとは思わないであろう。
きっと誰もがそんなもんでしょう?

そんな訳で、今年は去年よりスッキリとハッピークリスマス。


【余談】京花が私にくれた白いセーター。クリスマスカード作りで汚れた小さな手がラッピングしてくれた為、すでに数カ所のシミができていたけれど、笑けちゃって綺麗にシミ抜きする気がしないのも、幸せの証☆