信長に仕える家臣の中でも筆頭の地位にある羽柴秀吉と明智光秀は、お互いに、少しでも優れた手柄を立てて信長から褒美を得んと、凌ぎを削る同士。二人とも、心底から主人・信長を畏怖し、その家臣であることに尋常ならざる誇りを持っていた。いずれ信長が天下を取るであろうことに疑いはない。その想いはすでに信仰に近く、信長からお褒めの言葉を受けるだけで、恍惚とした快感に襲われる程である。だが、その信仰の光は、ある嵐の夜を境に、裏切りの炎と変わる──────。
 その夜、風雨吹きすざむ中、信長の居城・安土城から程遠くない
安土御宝山の山中に、まるで千本もの稲妻を束ねたかと思うような凄まじい落雷があった。
 すぐさまわずかな手勢と羽柴秀吉を引き連れて
調査に出かけた信長一行は、落雷現場の異常な状況に驚く。そこには、見かけたこともない調度品で飾られた小さな部屋が、まるで稲妻に乗って天から落ちてきたかのように、黒焦げの状態で、山肌に居座っていた。雨の中、詳しく現場を調べるうち、秀吉は信じ難い書物発見して、愕然とする。
『チャート式日本史』────半分ほども焼け焦げたその書物には、過去の日本の歴史が記されているだけでなく、現在より先の出来事までが記されてあった────。
 巻き起こる未曾有の裏切り、未曾有の戦。行く手を遮る巨大な
“歴史”の壁に己の存在と未来を賭け立ち向かう信長。
 果たして、
歴史が我々の主なのか、我々が歴史の主なのか。
 かつて比類なき壮絶な戦いの
火蓋がいま、切って落とされる──────。

覇王・織田信長を襲う超能力僧侶、ミクロ忍者、巨大安土城ロボ、そして逆臣の軍勢4万人! 空前のスケールの大スペクタクルを、わずか5人の役者で描き切った狂気のカリスマ・アクション『Believe』が、あろうことか上様オ ンリー、ひとり芝居で剣参! 照明なし、音響なし、役者ひとり───ひとつのネタをしつこく作り直すシャトナーの嫌な癖がついに究極の選択を炸裂させた! 役者馬鹿・保村大和は、すでに毎日、淀川河川敷を死ぬ直前まで走り込む過酷な肉体改造を始動!
2001年3月、大阪は近鉄小劇場、東京はシアターサンモールにて、西田シャトナー×保村大和のふたりがあなたの想像力をぶった切る!!


TOP PAGE
CAST×STAFF
SCHEDULE
TICKET
PHOTO